2011年11月9日水曜日

ディズニー そうじの神様が教えてくれたこと

今回読んだ本は
鎌田 洋さんの 『ディズニー そうじの神様が教えてくれたこと』 です。
本屋さんに本を見に行ったとき 「すべてはゲストのために」や「サービスを超える働き方」などの、本の表紙に書かれた言葉を見て、いかにも観光学部生が読むっぽい内容だと思い、読みはじめました。
ディズニーの系列の本はたくさん出ていますが、パッと見の判断で特に興味を持ったものが今回の本でした。

アメリカのディズニーランドで働く、「夜の清掃部隊」のチャック・ボヤージンさんのお話です。
ウォルト・ディズニーが心から信頼し、多くのキャストからも信頼され、「そうじの神様」と呼ばれていたそうです。
夢の国に期待を寄せて就職してきた人々が「掃除部」に配属させられ、不満ややりがいを感じない気持ちを持っていたのに、チャックさんと出会ったことで、掃除にたいする気持ちや自分たちがどれほどディズニーランドにとって大切であるかを実感していくような内容でした。
掃除部の研修生に言ったチャックさんの言葉で

「僕はね、子どもが床にポップコーンを落としても、躊躇なく拾って食べれるくらい、床をきれいにしてほしいんだ。」

という言葉が印象的でした。
観光学部に入学して以来、ディズニーランドがサービス精神溢れる所だということは学んだのですが、ディズニーの本を1冊1冊と読むたびに、ここまで徹底しているものかと思います。
夢の国では、掃除係もエンターテイナーらしいです。
今では清掃部がディズニー就職希望1位をとっているそうで、掃除までもが夢の国では「夢」なんだと実感させられました。

ディズニーランドの経営や経済力、社会に与える変化や影響など、すごい力を持っているのが改めてわかりました。
ディズニーランドはそこだけが本当に異世界なんですね。

(もも)

2011年11月2日水曜日

世界がもし100人の村だったら3 たべもの編

「世界がもし100人の村だったら」という本は、皆さんすでに読んでいるか、名前くらいは聞いたことある方が多いのではないでしょうか。その本のシリーズ3作目が図書館で目に付いたので読んでみました。

私が印象に残ったのは、“村びと100人のうち16人は、1年を110万円以上で暮らし、いろいろなものをたくさん食べています。 (中略)41人は、1年を8万円以下で暮らし、ときどきしかたべられません。そのうち12人は戦争や、干ばつや洪水や砂漠化のためにいつもお腹をすかせています。”というところです。世界を100人にしてみると、なんと41人という半数弱の人間が、安定して食料や栄養を得ていないということになります。もし自分がすでに空腹を満たし、さらに両手に余るほどの食糧を持ち得ているとします。そのとき、自分の目の前に食べ物に飢えた人がいるならば、その食糧を差し出すという選択をするのが多数派なのではないでしょうか。目の前のことには気が付き、放っておけないはずです。しかし、世界のこと、地球の反対側で起こっていることとなると疎くなってしまうのは何故でしょう。栄養が不足して死んでしまう人々がいることを知りながら、毎日食べ残しを何トンと廃棄してしまうのは何故でしょう。食糧というものは命のもとです。それがなければ生きていけないのです。今の時代はグローバル化やボーダーレス化と言われますが、世界中が仲良く手を取り合い生きていける世界ではありません。とうとう世界の人口が70億人を突破した今、食糧の問題は、これから環境やその他の重要な課題と同時に、人類全体の問題として解決していくべきことだと思いました。食べ物は大切です。

(あっきー)