2011年12月9日金曜日

誰かと暮らすということ

誰かと暮らすということ
伊藤たかみ

私は普段あまり短編集を読まなくて、この本の目次を見た時に"あ~短編集か~"と思ったもののおもしろい題ばかりに興味が湧き読み始めました。

読んでみると短編にはなっているものの、すべて同じ町を拠点として少しずつ登場人物がかぶって出てきて、前の話の登場人物たちの行方も同時にわかって読んでいて楽しかったです。

本のタイトルの通り、誰かと暮らすということについて、一緒に暮らすからこそ生まれる喜びや問題、離れたからこそわかることなどいろいろな境遇におかれた人たちによって書かれています。とくに私は本の内容の半分をしめる"虫壁"とゆう変わった苗字の登場人物がとても好きになりました。苗字と同じく性格も少しひねくれて変わっているのですが、どこか共通・共感する部分がある、憎めない女性です。その"虫"を受け入れる"セージ"との会話がとてもかわいく、ほっこりすると思います。

(チャッキー)

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