2011年10月31日月曜日

告白

私が今回読んだのは、作者 湊かなえさんの「告白」です。
この本は私的に一言で言うと『現代らしい』内容だったと思います。
4歳の娘を、自分の掛け持つクラスの生徒2人に殺された先生の語りをメインとして
語り手が『犯人である生徒2人』『犯人の家族』など、次々に変わって進んでいく形でした。
友達の裏切りや事件、先生からの復讐が原因でひきこもりになってしまった上に、過保護でそんな息子のことを理解している<つもり>の母親と不安定な息子の気持ちの擦れ違いが起こり、結局息子のために心中を決意した母親までもを殺してしまう犯人の1人。
もう1人の犯人は、幼い時に自分のもとを離れていった研究家の母と会うために 自分で発明した作品で大きな事件を起こそうとして数々の計画を立てるのですが、最後は先生の復讐が混じって、自分の発明品で会いたかった母親を殺してしまう・・・
などなど
まだ他の語り手がいて、どんどん違う方向から全体像が浮かび上がってくる感じでした。
とても暗い内容です!!
でも、私はハラハラしながらこの内容をおもしろく読めました。
たまに見るニュースの事件を、リアルタイムで自分が事件が起こるまでの一部始終を関わりながら見ているような感覚になりました。


なかなかおもしろかったんですが、さすがに次もこのような内容の本を読むのは気分が下がってしまいそうです。
なので、次はもう少し明るい内容に手を付けようかなと思います!!

(もも)

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