2011年10月24日月曜日

"it"と呼ばれた子

作者は自分が実の母親に虐待を受けていました。初めに、もし私なら母親を憎むと思いますが、作者は大人になった今もこころのどこかで母親に認めてほしい、抱きしめられたい、と思っているということが伝わってきました。次に、虐待する親は子供が憎くて虐待するわけではないということもこの本を読んで気づいたことです。この主人公の母親の場合では、夫が彼女の親友と浮気していたことにあったそうです。このように、子供が憎いというよりは、何かほかに都合の悪いことが起きてしまい、自分よりも弱い子供に八つ当たりしていることもよくあるのかもしれません。最後に、虐待は繰り返される可能性が高いということです。子供をなぜ虐待したのかと聞かれて、自分も親にされたからと答える親も多いそうです。虐待の苦しみを知りながら、なぜ同じ苦しみを子供に与えてしまうのか、私には理解できません。

いろいろ原因はあると思いますが、一番愛されたいと思っている親に子供が虐待を受けるなんて、あってはいけないことです。この本を読んで、この思いが一層強まりました。

(ひろ)

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